学術論文確かな検証に裏打ちされた蕃爽麗茶

特定保健用食品として認可されるために、学術論文を提出し、効果効能について検証しています。

ヒト対象者におけるグァバ葉熱水抽出物の継続飲用
および過剰摂取の有効性と安全性

蕃爽麗茶が、継続して飲んでも低血糖などを起こさないことを証明しています。

考察

試験飲料のグァバ茶飲料はグァバ葉を熱水抽出して製造される。グァバ葉熱水抽出物が糖類消化酵素であるα-アミラーゼ、マルターゼ、シュクラーゼ活性を阻害することが調べられている。グァバ茶飲料を食事の際に1本(缶容器;190ml)飲用することにより、食後の血糖値上昇を抑制することが健常者での飲用試験により認められた。これを血糖値が110mg/dl以上のヒトを対象に12週間飲用して、FBGあるいは血糖値のコントロール状態への影響、脂質代謝、鉄吸収への影響および継続飲用における安全性、また過剰飲用した際の主に腹部症状についての安全性を確認した。

今回のグァバ茶飲料飲用試験の対象者は境界域あるいはそれ以上の高血糖者であり、本来食事あるいは運動療法を行って血糖値を増加させないことが必要とされる対象者であった。これらの対象者の背景が異なり食事、飲酒、喫煙の制限がない中でFBGは12週間飲用で低下傾向、低下率では有意な低下であったが、飲用前FBGの中央値(137mg/dl)より低いA群(n=7、111~126mg/dl)ではFBGが低下傾向を示し(p=0.06)、中央値より高いB群(n=8、137~186mg/dl)に比較してHbA1cが低下したヒトが多かった(p=0.07、χ2検定)。FBGの低下傾向と特に血糖値が126mg/dl以下の対象者ではHbA1cが低下したヒトが多いというこの結果は1999年度日本糖尿病学会で定められた境界域糖尿病(110以上126mg/dl未満)を対象にした場合にグァバ茶飲料はより有効であることを示唆している。

同時に全対象者ではインスリン、C-ペプチドとインスリン抵抗性の比較的簡単な指標とされるHOMA-IRの低下が認められた。このことは軽症糖尿病に対してインスリンの需要を減少させ、膵β細胞の疲弊を防ぐ作用も発揮することが期待される。

試験期間中の食事内容アンケート調査の結果ではエネルギー摂取量、糖質、脂質摂取量には期間中変化が認められず、また問診による運動量の調査では変化がなかったことから、これら血糖値とインスリン低下は食事内容と運動量の変化によるものではなく、グァバ茶飲料飲用による結果であると考えられた。
これらの結果は、α-グリコシダーゼ阻害薬5~8)と同様なメカニズムによって、長期にわたり食後血糖値の上昇が抑制されたため、徐々に糖代謝が改善されたと考えられる。

血清脂質については血清中性脂肪、総コレステロールの基準値を越えた対象者に対してグァバ茶飲料飲用期間中にその値は有意に低下した。血糖値との関係は明らかではないが、グァバ葉抽出物がリパーゼ阻害作用を示すこと、ラットへの投与により総コレステロール低下作用を示した報告16)もあることから脂質代謝への効果が期待される。

長期飲用により懸念される影響として、ポリフェノール類が鉄の吸収を抑制するとの報告がある。一方、紅茶17)や緑茶18)の摂取で鉄吸収には影響がみられないとする報告もある。ラットへのグァバ葉熱水抽出物投与試験において、鉄欠乏状態からの回復を調べた結果、グァバ茶飲料1825ml/日(ヒト、体重60kg)相当を投与しても影響は認められなかった19)。今回ヒトでの12週間飲用試験結果から血清鉄の有意な低下は認められず、総鉄結合能、不飽和鉄結合能の値が連動していないこと、貯蔵鉄であるフェリチンの値の減少もないことから鉄欠乏は認められなかったと判断された。血色素の低下は認められたが、成人の正常範囲であり、これを下回る値はみられなかったことから正常範囲内の変動と考えられた。

血清生化学検査やその他で異常は認められなかった。

また通常の3倍量(3本)を一度に飲用した際の排便回数、便性状さらに腹部症状への影響を、水を対照飲料として調べた結果、グァバ茶飲料飲用によると考えられる症状は認められなかった。また、低血糖もみられなかった。

以上、グァバ茶飲料を食事の際に1本飲用する試験を12週間行い、空腹時血糖値の低下傾向と血糖値が126mg/dl以下のヒトでHbA1cが低下したヒトが多かったことから、グァバ茶飲料は血糖値が110mg/dl以上の高血糖のヒトが長期飲用しても安全で、特に空腹時血糖値が境界域のヒトで血糖値改善効果が期待された。

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